住宅ローン金利の上昇|佐世保で家を持つ前の返済の考え方
日本銀行は2024年3月にマイナス金利をやめ、2026年9月には政策金利を1.25%程度まで引き上げました。住宅ローンの金利も、この流れの中にある。
先に結論を書くと、金利の先行きは誰にも読めません。家を持つ前にできるのは、金利が上がっても返し続けられる借入額にしておくことです。そのために効くのは、建てる・買う・直すのどれを選ぶかで、借りる総額そのものを見直すこと。
日銀の政策金利は、2年半で何度も上がった
日本銀行の金融政策決定会合の公表資料から、政策金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)の誘導目標を並べると、次のとおりです。
決定日 | 誘導目標 |
|---|---|
2024年3月19日 | 0〜0.1%程度(マイナス金利政策を解除) |
2024年7月31日 | 0.25%程度 |
2025年1月24日 | 0.5%程度 |
2025年12月19日 | 0.75%程度 |
2026年6月16日 | 1.0%程度 |
2026年9月18日 | 1.25%程度 |
出典:日本銀行「当面の金融政策運営について」「金融市場調節方針の変更について」(2024年3月19日、2024年7月31日、2025年1月24日、2025年12月19日、2026年6月16日、2026年9月18日)
変動型の住宅ローンの金利は、短期の金利の動きを受けやすいと言われています。ただ、実際にいつ、どれだけ上がるかは、金融機関や契約によって違う。
変動型を選ぶ人は75%、7割以上が上昇を見込む
住宅金融支援機構が2026年1月に行った調査では、2025年4月〜9月に住宅ローンを組んだ人のうち、変動型を選んだのは75.0%でした。固定期間選択型は14.9%、全期間固定型は10.1%です。
同じ調査で、今後1年間の金利について「現状よりも上昇する」と答えた人は73.7%。金利が上がったときに返済額がどれくらい増えるかを「理解しているか少し不安」「よく理解していない」「全く理解していない」と答えた人は、合わせて52.0%いました(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査(2026年1月調査)」)。
上がると思いながら変動型を選び、上がったときの返済額は半分の人がつかみきれていない。まずは、金利が上がると毎月いくら変わるのかを数字で見ておくことです。
金利が上がると、毎月の返済はいくら変わるか
3,000万円を35年、元利均等返済(ボーナス返済なし)で借りた場合の試算。
金利 | 毎月の返済額 | 35年間の返済総額 |
|---|---|---|
0.5% | 約7万7,900円 | 約3,271万円 |
1.0% | 約8万4,700円 | 約3,557万円 |
1.5% | 約9万1,900円 | 約3,858万円 |
2.0% | 約9万9,400円 | 約4,174万円 |
金利が0.5%上がるごとに、毎月の返済は7,000円前後増え、35年間では300万円前後増える計算です。
この表は、金利が35年間ずっと同じだとした場合の計算。実際の変動型のローンでは、金利の見直しの時期や、返済額をどう変えるかの決まりが、金融機関や契約ごとに違います。ご自身のローンの条件は、借りる金融機関で確かめてください。
長崎県の人は、毎月いくら返しているか
住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」から、2025年度の長崎県の数字を並べると、次のとおりです。
住まいの手に入れ方 | 1か月の予定返済額(平均) | 総返済負担率(平均) | 件数 |
|---|---|---|---|
土地を買って新築 | 13万8,600円 | 25.6% | 72件 |
土地はあって新築(建替え等) | 11万7,300円 | 22.9% | 30件 |
中古戸建を購入 | 8万1,900円 | 19.4% | 49件 |
出典:住宅金融支援機構「2025年度 フラット35利用者調査」集計表(第1表 地域別都道府県別主要指標)
総返済負担率は、年収に占める年間の返済額の割合です。土地から新築した人と中古戸建を買った人では、毎月の返済に5万円以上の差がある。フラット35を使った人だけの平均で、件数も数十件なので、目安として見てください。
金利への備えは、借りる総額を見直すこと
金利の動きは借りる側では決められませんが、借入額は計画の段階で調整できます。借入額が小さければ、金利が上がったときの返済額の増え方も小さくなる。
借入額を下げる方法は、頭金を増やすことだけではありません。土地から新築するのか、今の土地に建て替えるのか、中古を買って直すのか、今の家を直すのか。手に入れ方を変えると、借りる総額そのものが大きく変わります。5つの住まい方の比べ方は、アフォーダブル住宅を地方で考えるにまとめている。
新築でも、決まったプランから選ぶセミオーダーの階(きざはし)なら、金額のあたりが早くつきます。中古を買って直すなら、中古住宅+リノベーションのページで、物件価格・改修費・諸費用を足した総額の考え方を紹介しています。
大成住宅にできること
大成住宅には、住宅ローンアドバイザーの資格を持つスタッフがいます。新築・建替え・中古リノベのどれにするか決まっていない段階で、総額と毎月の返済額を並べて比べる。そのお手伝いをしています。どの金融機関で、どの金利タイプにするかは、金融機関の説明を聞いたうえでご本人に決めていただきます。
創業34年。佐世保・佐々の土地と建物を見てきた技術者が、営業担当を通さず直接ご相談に応じます。ご相談はお問い合わせフォームから受け付けています。
よくある質問
Q. 変動型と固定型、どちらを選べばいいですか?
どちらが得かは、これからの金利の動きで決まり、前もってはわかりません。金利が上がっても返済を続けられるか、返済額が変わることに不安を感じるか、で考えるのが現実的です。商品ごとの条件は、借りる金融機関で確かめてください。
Q. 金利が上がる前に、急いで家を買ったほうがいいですか?
急いで決めると、土地や建物の条件を比べる時間がなくなります。金利の先行きより、借入額を返し続けられる水準にできるかを先に確かめてください。手に入れ方を変えるだけで、借りる総額は大きく変わります。
Q. 中古住宅を買ってリノベする場合も、住宅ローンは使えますか?
物件の購入費と改修費をまとめて借りられるローンがあります。金融機関ごとに扱いが違い、改修の見積りを先に求められることもあります。物件を決める前に、改修費の見立てと資金計画を一緒に考えておくと進めやすくなります。
